2022年度計量生物セミナー
「生存時間解析」

主催: 一般社団法人 日本計量生物学会

日時

2022年12月8日(木),9日(金)
9日(金)午後は「計量生物学講演会」となります。
8日の受付開始は9:30頃、9日は8:40頃を予定しております。

開催形式

ハイブリッド開催(現地・Zoom Webinar)

現地会場

中央大学後楽園キャンパス5号館(8日・9日AM: 5533教室、8日PM: 5335教室)

会場案内図
参加申込 参加者ポータルへ

参加費

日本計量生物学会員(一般)
¥5,000
日本計量生物学会員(学生)
¥1,000
日本計量生物学会非会員(一般)
¥10,000
日本計量生物学会非会員(学生)
¥4,000

定員

現地:120名,Zoom:500名(参加登録時の先着順)

オーガナイザー

江村 剛志(久留米大学),長谷川 貴大(塩野義製薬),田栗 正隆(東京医科大学)

<企画のねらい>

生存時間解析とは,明確な起点から特定の関心のあるイベントが生じるまでの時間という形のデータに対する方法論を提供する統計学の一分野である.例えば,がんの臨床試験においては,試験目的が抗がん剤などの治療法の評価であり,被験者の登録を起点として死亡までの時間を評価項目(エンドポイント)として扱うことが行われる.生存時間データの特徴は,試験終了や追跡不能等に伴う打ち切りデータが存在することにあり,Kaplan-Meier 法,log-rank 検定,Cox 比例ハザードモデルなどの打ち切りを適切に考慮した解析手法が用いられている.しかしながら,Cox比例ハザードモデルの前提である比例ハザード性が満たされない状況,モデルを誤特定した状況,がんの増悪と死亡などの複数のイベントや競合リスクが存在する状況などでは,それぞれの状況に適した方法を用いる必要がある.また,生存時間を評価項目(エンドポイント)とした臨床研究等のデザインを行う際には,事前に適切なサンプルサイズ設計を行うことも重要である.

本セミナーでは,生存時間解析に使用される統計手法について,基礎から近年注目されているRMST(restricted mean survival time) 等の発展的な内容まで,事例を含めて幅広く紹介・解説することを目的とする.

プログラム

1日目〔12/8(木)〕

9:50~10:00
開会のあいさつ松井茂之(名古屋大学/統計数理研究所)

セッション  生存時間解析の基礎

10:00~11:00
生存時間解析の基礎長島 健悟(慶應義塾大学)

セッション  セミパラメトリック法

11:00~12:00
比例ハザード性を前提としないセミパラメトリック推測服部 聡(大阪大学)

12:00~13:00  昼休み

セッション  競合リスク解析・マルチステート解析

13:00~14:00
競合リスクがある場合の基礎的な解析方法西川 正子(東京慈恵会医科大学)
14:00~14:25
マルチステートモデル 考え方編室谷 健太(久留米大学)
14:25~14:50
マルチステートモデル 実装編斉藤 哲雄(荒尾市民病院)

14:50~15:00  休憩

セッション  多変量生存時間モデル

15:00~15:50
周辺モデル・Frailty・コピュラ江村 剛志(久留米大学)
杉本 知之(滋賀大学)

15:50~16:00  休憩

16:00~16:50
セミ競合リスク・相関のあるエンドポイントへのアプローチ杉本 知之(滋賀大学)
江村 剛志(久留米大学)

16:50~17:00  休憩

セッション  疑似値(Pseudo-observations)による解析

17:00~18:00
疑似値による解析小向 翔(大阪大学)

2日目〔12/9(金)〕

セッション  生存時間に基づく臨床試験の計画と解析

9:00~9:30
ランダム化比較試験の症例数設定と解析: がん領域のプラクティス野村 尚吾(東京大学)
9:30~10:00
ランダム化比較試験の中間解析: がん領域のプラクティス平川 晃弘(東京医科歯科大学)

10:00~10:10  休憩

セッション  標準的に用いられている解析方法の問題と代替法

10:10~11:10
重み付きlog-rank検定とRMSTの基本的な性質長谷川 貴大(塩野義製薬)
11:10~12:10
Applications and recent methodological developments of RMST(RMSTの応用と最近の方法論の発展)宇野 一(Dana-Farber Cancer Institute/Harvard Medical School)

現地のみ〔12/9(金)午後〕計量生物学講演会

14:00〜15:30
生存時間に対する治療効果の定量化問題におけるモデルに依存しない方法の開発と普及宇野 一(Dana-Farber Cancer Institute/Harvard Medical School)

講演会の詳細はこちらをご覧ください。

参加費について

本セミナーのみに参加する方の参加費用は以下の通りです.
一般・会 員: 5,000 円,非会員:10,000 円 ※賛助会員は1名のみ会員参加費とする
学生・会 員: 1,000 円,非会員:4,000 円

  1. 非会員の方が参加申込受付時に学会へ入会いただく場合は,会員参加として受付をします.入会については日本計量生物学会(http://www.biometrics.gr.jp)をご覧ください.
  2. 日本計量生物学会は,国際計量生物学会(The International Biometric Society)の日本支部としても活動しています.国際計量生物学会は,各支部から拠出される基金をもとに発展途上国の研究者の援助をしています.本セミナーへの参加費は,この基金への寄付金(一人当たり1,000 円)を含みます.参加者各位には,この点をご理解いただいた上で,本セミナーの趣旨に賛同して参加いただいたものとさせていただきます.

キャンセルポリシー

参加希望者は,このサイトにて事前の参加登録・お支払いをお願いします.お支払い方法は,各種クレジットカードもしくは銀行振り込みとなります.先着順で受付します.空席がある場合は,当日も受付を行いますが,2022年12月2日以降は,着金確認などの関係から,クレジットカードでのお支払いのみとなります.定員に達しました場合には,締め切り以前に申し込み受付を終了します.支払いが確認できた方には,メールにて領収書をお送りします.参加費のご入金後はキャンセルできかねますのでご了承ください.また,会場での現金によるお支払いも原則として行わない予定です.

当日の参加方法

参加登録および支払いが完了された方は,セミナー前日より本ポータルサイト内にて Zoom の URL の確認および本セミナー資料などのPDFのダウンロードが可能になります.ログインに必要は情報は,申し込み完了時にメールでお送りする申し込み番号をご利用いただきます.現地参加を含め詳細は,前日までにメールでご案内します.オンラインでのセッション参加はポータルサイト内に提示した URL から入室してください.

試験統計家認定更新のための単位認定と参加証発行

試験統計家認定の更新を申請される方は,有効期間内に30単位を取得する必要があります.本セミナーは“5単位”となっており,1/6を満たします.単位認定をご希望の方は,登録時に「試験統計家の単位認定の希望有無」の項目で「希望する」を選択してください.当日は Zoom のチャット機能を利用して,そこに提示した URL を押下していただくことで出席確認を行います.確認タイミングは1日目・2日目の各1回としますが,そのいずれかで確認できれば出席したものとみなします.現地参加の場合は会場受付完了後にポータルサイトより取得が可能になります。

また,希望者には試験統計家認定とは別に参加証を発行します.出席確認は試験統計家認定の確認と同じくZoom のチャット機能を用います.

連絡先

日本計量生物学会事務局
biometrics@sinfonica.or.jp
※ 当日の緊急連絡先は特設ポータルサイト内にて提示いたします.

参加申込

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